心にも体力があるってご存知ですか?
それは”心の体力”と言う表現をします。
心の体力とは
「心の体力」とは、感情の調整、ストレスへの対処、精神的な強さなど、心の健康と調和に関連するさまざまな要素を指します。
これは、困難な状況に適応し、ポジティブな感情を維持する能力や、
自分の感情を理解し、コントロールするスキルを含みます。
メンタルの強さ、とも言ったりすることもあります。
心の体力が高まると、より柔軟で堅実で精神的な健康を築くことができ、
ストレスやプレッシャーに対処する力がついていきます。
”世の中の全ては苦しみ(一切皆苦いつさいかいく)”
と言うお釈迦様の言葉にあるように
「世の中の全ては苦しみである」(一切皆苦いつさいかいく)
あらゆることが苦しみ(=思い通りにならない)ということは
現代社会における激しい変化やストレスが日常的に発生し、負荷をかけています。
つまりお釈迦様の時代よりももっと心の健康と心の体力ががますます重要となっています。
心の体力アップは、個人や社会全体にとってとても必要かつ緊急な課題です。そしてそれはこれからの時代を生きる力でもあるのです。
自然災害にも対応できるような
現代社会において、心の体力アップの必要性と緊急性はますます顕著です。
高度な情報化社会や激変する環境下で、個人は常にストレスやプレッシャーに晒され、心の健康が脅かされることが多くなっています。
社会の変化やライフスタイルの変化、仕事の不確実性が増すなか、
心の体力を高めることは、ストレスへの適応力を向上させ、メンタルヘルスの維持に繋がります。また、心の健康は身体の健康にも密接に関わり、生活習慣病や慢性的な疾患の予防にもなります。
地震大国と言われる日本ではこの先も自然災害のリスクは否めません。
もはやどこで何が起こっても不思議ではありません。地域ごとには様々な自然災害が脅威となり得ます。
こうした状況では、心の強さが求められます。
災害時には不安やストレスが増大し、これに対処するためには強靭な心の体力が不可欠です。
心の健康な個人が集まるコミュニティは、災害に対しても協力し合い、迅速かつ効果的な復旧・復興を促進します。
私は2016年の熊本地震を経験しましたが、
地震後インフラが整い、生活が日常に戻った後も心の回復ができていなくて苦しんでいる人が多くいました。
それは幼い子どもや、お母さんたち、など弱い立場の人たちが多かったように感じます。
自分でやるしかない
つまり現代社会において心の体力アップは、個人の幸福と健康だけでなく、地域や社会全体の安定と持続可能性にも直結しており、緊急性も高いことだと言えます。
一人一人が心の健康を育む意識を持ち、その習慣やスキルを身につけ、
コミュニティ全体での支援体制を築くことが、将来的な課題に備える重要な手段となります。
健康や体力や筋肉はお店では売っていませんし、誰かが変わってやってくれることでもありません。
それと同じで心の体力づくりは誰も代わりにやってくれません。
やはりここでも”自立”ということが見えてくるのが新しい時代の生き方を示していると感じます。
あなたの心の体力はどのくらいありますか?